自動売買ツールについて

自動売買ツールは、事前に設定されたプログラムに基づいて「売り」「買い」の投資判断を行い、取引する手法です。
人間の主観的な判断に左右されることなく、客観的なデータだけに基づいて取引することで、より着実な利益確保が期待できます。
最近、自動売買に対応したFX会社が増え、個人投資家でも自動売買ツールが簡単に利用できるようになっています。

相場のパターンに基づいて取引

為替相場の値動きには、お決まりのパターンや法則があり、これを繰り返す習性があります。
過去の相場の動きやテクニカル指標を分析すると、こうしたパターンをいくつも見つけることができます。

自動売買ツールは、これらのパターンに基づいて売買をします。
「相場がこう動いた場合は売る」「テクニカル指標がこうなった場合は買う」といった設定をしておくのです。
たとえば、「3日連続で下落したら、4日目は反転して上昇する確率が高い」といった法則があったとすれば、自動的に4日目に買い注文を入れるようにしておきます。

自動売買ツールは株式など他の金融市場でも使われますが、FXはとくに相場の法則性が強いとされており、自動売買ツールに適していると考えられています。

「人間の弱さ」を克服

自動売買ツールのメリットは、「人間の弱さ」を克服できることです。
人間の投資行動は、どうしても感情や主観的な考えに左右されてしまいます。
このため、統計的根拠や合理性のない取引をして、失敗することが多々あります。

たとえば、一定の損失が出た段階でそのポジションを決済する「損切り」(ロスカット)はFXに不可欠な行動とされますが、この損切りを先延ばしにしてしまう傾向があります。
「負けを認めるのは悔しい」「このまま保有していれば、いずれは上がるはずだ」といった気持ちが頭をもたげ、冷静な判断ができなくなるのです。
その結果、とり返しがつかないほど損失が膨らみ、FXからの撤退を余儀なくされるというケースが多いです。

自動売買ツールなら、統計的に妥当と考えられる損切りのタイミングを判断し、確実に実行してくれます。
主観的な判断にもとづく取引を「裁量トレード」と呼ぶのに対して、一定の法則にもとづく取引を「システムトレード」といいますが、自動売買ツールはシステムトレードの最たるものといえます。

寝てる間も勝負できる

自動売買ツールは、パソコンが24時間取引をするため、チャンスを逃さずに売買ができるのもメリットです。

為替市場は世界中で動いているため、FXの売買のチャンスはいつやってくるか分かりません。
大きく稼げる相場展開がめぐってきたとしても、そのときにパソコンの前にいなければ勝負ができません。
自動売買ツールなら、寝ている間も、仕事をしている間も、パソコンが常に相場を監視して、チャンスが来れば取引をしてくれます。

個人投資家でも使える

自動売買ツールは、ヘッジファンドなどプロの投資家に長年使われてきましたが、複雑なシステムが必要なため、一般の個人投資家はなかなか実践できませんでした。
しかし、最近では、FX会社の口座を開設し、プログラムをダウンロードしさえすれば、自動売買ができるようになりました。

海外ではすでに個人投資家の間でもFXの自動売買がとても盛んで、自動売買ツールを使って大きな利益を出す人も大勢います。
日本でも今後普及が進むことが予想されます。

万能ではない

自動売買ツールを使えば、必ず勝てるというわけではありません。
優秀な自動売買プログラムであっても、相場の環境によっては負けが続くこともあります。

例えば、高金利の外貨が円に対して下落したときに買い注文を入れるプログラムの場合、高金利通貨が大暴落したリーマンショック前後のような相場では、大きな損失を生んでしまいます。
1つのシステムを過信するのでなく、常に複数の自動売買プログラムを比較し、検証することが大切です。

また、自動売買はパソコンが行うので、パソコンを常時動かしていなければなりません。
パソコンの故障や突然の停電でプログラムが止まると、取引がストップしてしまいます。
バッテリー内蔵のノートパソコンを使うなど、万が一のときの備えをしっかりすることも大切です。