テクニカル分析を組み合わせる

テクニカル分析を使うときに悩んでしまうのが、矛盾した売買シグナルが出ている場合です。
テクニカルAでは「売りシグナル」が出ているのに、テクニカルBでは「買いシグナル」が出ているといった場合、どのように判断したら良いのでしょうか。

テクニカルの得意、不得意を知る

テクニカル分析を大きく2つに分けると、トレンド系(順張り)と、オシレーター系(逆張り)があります。
それぞれを簡単に比較すると以下のような特徴が挙げられます。

トレンド系(ロウソク足、移動平均など)
・ 相場の大きな流れを見る
・ 一方向に動くトレンド相場向き
・ トレンドが代わるところが売買タイミング
・ 比較的鈍感

オシレーター系(RSI、ストキャスティクスなど)
・ 相場の過熱感(買われすぎ、売られすぎ)を見る
・ 行ったり来たりする持ち合い(ボックス)相場向き
・ 買われ過ぎたら売り、売られ過ぎたら買い
・ 比較的敏感

同じ系統のテクニカルを組み合わせて使う

トレンド系+トレンド系、またはオシレーター系+オシレーター系のテクニカルを組み合わせて使う場合、1つのテクニカルで判断するより、強固で安全なサインを得られます。
買+売の時は様子を見ておき、買+買と揃ったらアクションを起こすようにすれば確実性が高まるわけです。
同じ系統ですから基本的には同じ方向を指すと思うかもしれませんが、敏感なものとやや鈍感なものを組み合わせて使うのがコツです。

予想通りに反転する場合なら
1.「敏感」買い、「鈍感」売り → まだ慎重に様子見
2.「敏感」買い、「鈍感」買い → ここで買いアクション
と順番にシグナルが出ますので簡単に安全なシグナルを得られます。

逆にいわゆる騙しの場合は
1.「敏感」買い、「鈍感」売り → 慎重に様子見
2.「敏感」売り、「鈍感」買い → アクションしない
というようになります。

敏感なシグナルの方が「買い…と思ったけれど、やっぱり取り消し」となっているので、鈍感なシグナルの方が「そろそろ買い」と出ても見送るわけです(単純に鈍感な指標=安全ではないことに注意)。
1つの指標にだけ頼っていると敏感な指標に振り回されたり、鈍感な指標で高値買いをしたりする可能性が分かるでしょうか。

違う系統のテクニカルを組み合わせて使う

トレンド系+オシレーター系を組み合わせて使う場合、第一の基本は両方が矛盾していない時だけアクションを起こすことです。
具体的に言うなら「売られ過ぎの時に、トレンドが買いに転換」または「買われ過ぎの時に、トレンドが売りに転換」になった時だけ売買するということです。

失敗例も挙げておくと分かりやすいかもしれません。
オシレーター系のシグナルが強い売りを示唆している場合、それは買いが加熱していることを表わしています。
そこで「ここまで買われたのだから、そろそろ売られるだろう」というのがオシレーター系テクニカルの思想ですが、これは「加熱するほど大きなトレンドが発生している」という見方も出来るわけです。

実際に、オシレーター系の指標が天井に張り付き、強い売りシグナルを出しているにも関わらず、相場は上がり続けるという場面がよくあります。
こういう時にオシレーター系だけ見て慌てて売買してしまうと、更に踏みあげられてしまうのです。

既に組み合わせになっているテクニカル

上記のような組み合わせを、あらかじめ売買思想に含んだテクニカルもあります。

例えば、同じ系統のテクニカルを組み合わせてあるものとして、一目均衡表が挙げられます。
相場のトレンドを、転換線・基準線、雲、遅行スパンという3つのシグナルで表して、全てが買いで揃うことを「三役好転」、全て売りになることを「三役逆転」と呼び、大きなトレンドとして重視します。

また、MACDは「売られ過ぎの時にトレンドが買いに転換」または「買われ過ぎの時にトレンドが売りに転換」といった条件が揃った時に、強いシグナルが出るよう設計されています。