インフレ、デフレとは?

インフレとは、モノが値上がりしていくことで「インフレーション」の略です。
デフレは、逆にモノが値下がりしていくことで「デフレーション」の略です。

インフレは悪いこと?

一般的に、景気が良い時はモノの値段がゆっくりと上がっていく傾向にあります。
つまり、年に数%程度の緩やかなインフレであれば、一概に悪いものとは言えないのです。

しかし、急激なインフレは、とても危険。
例えば、昨日は米1キロが1,000円だったのに、今日は2,000円、明日は4,000円と、急に値上がりしたら大パニックになりますよね?

実はこの例は、2009年にジンバブエで実際に起きたこと。
ケタが多すぎるので100兆ジンバブエドル札が発行されるという異常事態で、そのインフレ率は年65x10^107(65の後に0が107個)%という凄まじいものでした。

破壊的なインフレは、非常に速いスピードで進行し、経済に大きな混乱をもたらすのです。

インフレはお金持ちに不利!?

モノが値上がりするということは、逆に見ればカネの価値が下がるのと同じです。
例えば、米1キロが1,000円の時、貯金が1万円ある人は米10キロと交換できます。
しかし米1キロが2,000円に値上がりしたら、米5キロとしか交換できません。

相対的にカネの価値が落ちてしまうわけで、この場合は貯金が半分に目減りしたのと同じです。
貯金がたくさんあっても、何もせずに減っていってしまうので、現金・預金が多い人は大変です。

そして面白いのは、逆に借金は減るということ。
米1キロが1,000円の時、1万円借りて米10キロを買ったとしましょう。
米1キロが2,000円になると、米10キロの価値は2万円になります。

借金は1万円なのに、持っている資産は2万円分。
つまり、借金が半分になったのと同じなのです。
「借金はマイナスの貯金」と考えると、この現象が分かりやすいでしょう。

本当は怖いデフレ

「モノの値下がり大歓迎!」と思うかもしれませんが、デフレが続くのは良くありません。

モノの値段が下がる→モノを作った会社に行くカネが少なくなる→そこで働く人の給料が減る→モノを買えないのでモノが余る→モノの値段が下がる…というサイクルが止まらなくなるのです。
この悪循環を「デフレスパイラル」と呼び、規模を拡大すると深刻な不況をもたらします。

デフレから脱出するには、金利を下げてカネを借りやすくしたり、公共工事などを通じてカネを街に行き渡らせたりして、相対的にカネの価値を下げる方法が一般的です。
国が国債をたくさん発行して、中央銀行がそれを買い入れ、カネの価値を下げるという方法もありますが、国=中央銀行と考えると自分でお札を作って、自分で使っているのと同じこと。
江戸時代の藩札や、戦争中の軍票のように、無限にカネを作れてしまうので、財政規律としては問題があります。