FXで失敗しないために

FXで大金持ちになった人もいれば、大事な投資資金を失って退場していく人も少なくありません。
しかし失敗する人には典型的なパターンがありますので、それを知って同じようにならないように気をつければ、負け組にならずにすみます。

利小損大パターン

コツコツ稼いでドカンと損するパターンです。
高所恐怖症とも言われますが、少しでも利益が乗ってくると利益を確定させてしまう一方、マイナスになっているときは「まだ大丈夫、まだまだ大丈夫」と粘ってしまうので損が大きくなってしまうのです。
頑張って1万円ずつ稼いでも、負けるときに10万円の損を出してしまっては、勝率9割でもマイナスです。

FXで全戦全勝は無理なので、勝率5割でも利益を出せるようにしなければなりません。
利大損小が実現できるなら理想ですが、まずは利中損小を目指しましょう。
勝つときはプラス2万円、負けるときはマイナス1万円としておけば、勝率5割なら取引を続けるほど大きな利益になりますし、勝率33%でもトントンで済みます。

損切りを徹底しないパターン

損を少なくするためには、損切りを機械的に行なわなければなりません。
思惑が外れたのに「いつか戻るだろう」と塩漬けにしたり、資金を追加投入してナンピン(より安い価格で買いを入れ平均価格を下げること)をするのは、大きなトレンドの発生しやすい為替相場では非常に危険です。
数年の単位で上がり続けたり、下がり続けたりするのが当たり前の世界なので、早めに見切らなければなりません。

<損切りラインの決め方>
なお、損切りラインは合理的に決めておく必要があります。
自分が買った価格が1ドル=89円だとして、「1円下がって88円になったら損切りしよう」という決め方は、正しくありません。
市場参加者が見ているのは過去の値動きや最高値、最安値であって、あなたの買った価格は知らないのです。
つまり、そこには何も抵抗線が存在していないので、市場的に意味のあるポイントではありません。

例えば過去最安値が1ドル=79円で、それを根拠に79円50銭で買った場合に、79円を割り込んだら損切りするというのが合理的な損切りラインの一例です。
過去の最安値を更新するほどのトレンドが発生しており、もっと下がってしまう可能性が高いので、一度ポジションを諦めるのです。
逆に言えば強い抵抗帯である79円より上で損切りをするのは良い考え方ではありません。
79円10銭で諦めて損切りしたら、79円01銭で反転して上っていった…というような経験がある人は、正しいラインだったか確認してみましょう。

全額大勝負をするパターン

100万円の投資資金がある場合に、いきなり100万円を投資してしまうパターンです。
半分の50万円で始めたのに、ロスカットラインが近づいたので更に50万円を追加してしまう人も同じです。

プロや専業トレーダーでさえ、こういった50:50の勝負はしません。
むしろプロだからこそしないという危険な投資方法です。
1つのトレードにかける資金は最大でも総資金の10分の1までとしましょう。

高金利通貨で高レバレッジのパターン

スワップポイント(金利差)狙いで高金利通貨に投資するのは、手数料の安い外貨預金として有効です。
FXのメリットを活かした代表的な投資スタイルと言ってもよいでしょう。
しかし、それは「長期投資を前提とした低レバレッジで」という条件が付いていることを忘れてはいけません。
この手法は1~数倍程度のレバレッジで行うものなのです。

しかし、レバレッジを20倍にすればスワップポイントも20倍つくので、ギリギリまで投資してしまう人が多いのです。
スワップポイントが20倍になれば、為替変動も20倍になることを忘れてはいけません。
多くの高金利通貨は相場が不安定で、一晩で10%程度の激しい値動きになることさえあります。
いくらスワップポイントで少しずつ稼いでも、1回の為替変動でロスカットになっていてはマイナスになるのも当然です。

ファンダメンタルズを根拠に短期トレードするパターン

各国の基礎的経済要因を分析し、中長期的な相場変動を予想することは大事なステップです。
商品相場が上がっているので資源国の通貨が強くなるだろうとか、世界的な不況なのでリスクを避けた保守的な通貨に買いが集まるだろう等と的確に分析できることは、FXを長く続けるうえで必要な能力でしょう。

しかし、それは中長期的な傾向であって、数ヶ月、年単位で実現されるものです。
今日買って明日実現するというものではありませんので、ファンダメンタルズを根拠に短期トレードをしてはいけません。

冷静さを失うパターン

頭に血が登った状態で取引をするのは止めましょう。
大きな損失を負ったときに、それを「一気に」取り戻そうと大勝負に出るなど、投資ではなくギャンブルになってしまうと投資は失敗します。
カッとなりやすい人は、損をしたときは取引をやめて時間を置くとか、同じ日に同じ通貨ペアは再取引しないなど、何かしらのマイルールを作っておくことをおすすめします。

マイルールを守らないパターン

FXにはそれぞれの投資スタイルがありますので、自分なりのルールを作ることが有効です。
利益確定の方法、損切りラインの設定、ポジションを保有する期間・時間、週末はポジションを持たずに決済しておく等々をあらかじめ合理的に決めておけば、機械的に処理できるので楽ですし、大きな事故、損失を防げる可能性が高まります。

しかし、せっかく合理的にマイルールを決めたのに、それを守らなければ意味がありません。
気分によってルールを変えていたら、ルールがないのと同じことになってしまいます。
その場その場で特例や例外を追加してはいけないのです。