どの通貨ペアで取引を行うか?

通貨には日本円や米ドル以外にも、ユーロ、ポンド、豪ドル、など挙げればキリがないくらいあります。
そして、取引は必ずしも円の絡んだ通貨ペアを選ぶ必要はありません。
「ユーロ/ポンド」のように、円の絡まない外貨通貨同士で取引することも可能です。

つまり、選択肢は何通りもあるということなのですが、ではどの通貨ペアで取引を行うべきでしょう?

初心者も上級者も「米ドル/円」が基本

これからFXを始めようとする人であれば、まず「米ドル/円」を真っ先に考えるのではないでしょうか?
ニュースなどでも毎日のように情報は流れていますし、我々日本人には最も親しみのある通貨ペアだと言えるでしょう。

というと、「米ドル/円」は初心者向きだと思われるかもしれませんが、初心者に限ったことではありません。
上級者だって、「米ドル/円」が基本中の基本です。

実際、「米ドル/円」の通貨ペアは、日本では最も多い取引量です。
世界的に見ても、「米ドル/円」は「ユーロ/米ドル」に次ぐ取引量を誇っています。

「米ドル/円」は、初心者にとって扱いやすいのはもちろんのこと、上級者にも多く取引されている通貨ペアです。
それは単なる「親しみ」ではなく、いくつか理由があるからです。

「米ドル/円」は情報量が豊富

通貨ペアとは、その名称の通り「ペア」なので、両国の状況を知ることが重要となります。
決して、片方の国の状況だけを押さえていれば良いというものではありません。

例えば、米国で突発的にテロなどが起こったとすると、一時的に円高ドル安へと傾きやすい傾向にあります。
しかし、もし同時期に日本でも同じようなことが起こっていれば、為替はどちらに転ぶかは分かりません。
日本の方が被害が大きければ、逆に円安ドル高になるかもしれません。

つまり、両国を比べる必要があるのですが、それには両国の状況を知っていれば知っているほど有利です。
そして、最も情報収集がやりやすい国は、やはり米国と日本でしょう。

米国に関しては、米国は世界経済の中心的役割を担っているので、多くの情報が入ってきます。
日本はというと、自国のことですので嫌でも情報は耳に入るくらいです。
ニュースでも、「米ドル/円」の情報は毎日流れていますし、一番情報が仕入れやすい通貨ペアです。

米ドルは世界の基軸通貨

米ドル以外の通貨を持っている場合、例えば「ポンド/円」のポジションを持っていたとしましょう。
この場合、米ドルの存在は無視していいかというと、答えは「×」です。
決して、保有している2ヶ国のことだけを押さえておけば良いというものではありません。
なぜかというと、基軸通貨である米ドルの影響があるからです。

「ポンド/円」の取引をしたとしても、実際は円とポンドを直接交換しているのではなく、一旦米ドルを仲介させてから交換しているのが一般的です。
「円 ⇔ ポンド」ではなく、「円 ⇔ 米ドル ⇔ ポンド」という流れです。
そのため、「ポンド/円」の為替レートは、「米ドル/円」「ポンド/米ドル」の2つを掛け合わせて作られています。

ですので、「ポンド/円」をポジションを持っていても、米ドルの存在を無視することが出来ないのです。
米国の状況や、「米ドル/円」や「ポンド/米ドル」のレートにも注意する必要があります。
そのため、米ドルの絡んでいない通貨ペアは、為替に影響を与える要素が複雑になり予想がやりにくくなるという難点があります。

それだけ、基軸通貨である米ドルの影響力は強いということです。
実際に世界の為替取引のほとんどが米ドル絡みだと言われています。

取引量が多い

為替変動は買い手と売り手の取引量のバランスから起こるものなので、大口投資家の注文によって値動きが動くことがあります。

取引量の絶対数が少なければ大口注文の影響は大きくなりますが、「米ドル/円」や「ユーロ/米ドル」のような、世界でも1位2位の取引量であれば影響力は低くなります。

スプレッドが狭いのでコスト的に有利

もっとも単純な理由ですが、「スプレッドが狭い」ということも挙げられます。
「米ドル/円」は、最もスプレッドが狭い通貨ペアです。

コストは低く抑えれば抑えるほど取引には有利です。
スプレッドが広くなると、そのコストを取り戻すだけでも大変です。

「米ドル/円」以外だと、「ユーロ/円」や「ユーロ/米ドル」もスプレッドの狭い通貨ペアです。