ストキャスティクス

ストキャスティクスは、1950年代にジョージ・レーンが開発した、オシレーター(逆張り)系の指標です。
0~100の範囲で、2本の折れ線グラフとして表され、RSIより敏感に反応しやすい傾向があります。

折れ線は、より敏感な順に、%K > %D > Slow%D(=%SD、SD)という3つの種類があり、このうち2つを使います。
%Kと%Dの組み合わせをファースト・ストキャスティクス、%DとSlow%Dの組み合わせをスロー・ストキャスティクスと呼びます。

基本的な見方

<売りサイン>
1.売りゾーンにある時に
2.より敏感な線が、もう一方の線を上から下へ付き抜けた時
が売りです。

1.の売りゾーンは既に買われすぎであることを示唆し、最低でも70以上、より慎重に判断する時は85~90以上を判断の基準とします。
2.はファースト・ストキャスティクスであれば、より敏感な%Kが%Dを上から下に付き抜けた時になります。

<買いサイン>
1.買いゾーンにある時に
2.より敏感な線が、もう一方の線を下から上へ付き抜けた時
が買いです。

1.買いゾーンは30以下、慎重に判断するなら10~15以下とします。
2.スロー・ストキャスティクスであれば、より敏感な%DがSlow%Dを下から上に付き抜けた時になります。

このように、ファースト・ストキャスティクスとスロー・ストキャスティクスでは、%Dの役割が全く逆になることに注意して下さい。

レンジ相場向け

基本的な考え方は、「過去数日の高値~安値のうち、今はどのくらいの高さか」を見て、高値に近ければ買われすぎ、安値に近ければ売られすぎと判断する単純なものです。
分かりやすくするために、過去数日の最安値が0円、最高値が100円とした場合、今日が90円なら%Kはそのまま90になり、「過去数日から見て買われすぎ水準」の売りゾーンだと示唆します。
要するに、「高値(安値)水準では反転する」という思想であり、上下幅が決まっているレンジ相場を前提にしているのです。

一方、レンジを超えて大きく動くトレンド相場に入った場合には、非常に危険な指標になります。
例えば、3日上がって1日落ちるという典型的な上昇トレンドが発生しているにも関わらず、落ちた1日に敏感に反応して「反転したので売り」サインを出すこともありえるのです。

このような性質から「だましが多い」指標とも言われます。
特徴をつかみ慎重な運用に役立てて下さい。

パラメーターのカスタマイズ

(x、y、z)3つのパラメーターをカスタマイズできます。

xは%Kが「高値・安値を参照するのは過去x日までか」を決めるもので、一般的に5、9、14などを使うとされています。
yは%D、zはSlow%Dが使う移動平均の日数で、一般的に3を使います。

使う場面に合わせて、適宜の数字を入れましょう。
数字を大きくすればゆったりと鈍感なグラフを描きますが、確度が上がるわけではないので注意して下さい。